接客時に在庫がラスト一点の時の紹介の仕方

お店にぶらっと入った時のこと。

春らしい可愛いポーチを見つけました。

『化粧品を入れて使おうかな♪』
そう思って手に取ったら、
スタッフの方が近づいてきました。

そして、申し訳なさそうに、
切ない表情と、低い声のトーンで

「もうこれ1点しかないんですよね…」

そう言いました。

私もつられて、
切ない表情と、低いトーンで
「そうなんですね…」と
残念に感じて、お店を後にしました。

『残念だったなぁ。
 かわいかったのに』

そんな風に思いながら歩いていたところ
20歩ほど進んだところで
ふと思ったんです。

『はて?
 残念なことだったのかな?』と。

いいと思う商品に
最後の一人として
手に取ることができたら、

それって、
むしろラッキーなことなのでは
ないでしょうか。

もし、声をかけられた時に
ウキウキした表情で、明るいトーンで

「そちら、最後の一点なんです♪
 次は、いつ入ってくるかわからなくて…

 お似合いになる方に
 見てもらえて、よかったです♪」

そんな風に言われたら、

「本当に?ラッキー♪」と思って、
私はルンルン気分で
そのポーチを
レジに持っていったことでしょう。

在庫が少ない商品は
悪いことではありません。

その商品に出会えたお客様は
ラッキーなんです。

ラッキーの演出ができるようになれば
少ない在庫の商品は
今よりもっともっと売れるはずです。

ぜひ、大切にしてみてください。

 

鈴木比砂江

 

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