セール時の接客販売のポイント～『値下げ』推しのセールストークになっていませんか？～

昨日、お客様先に行った帰りに
駅ビルの
アクセサリーショップに立ち寄りました。

『休みの日に着けるようなものは
　何かないかな～？』と、
見ていたら、

女性スタッフの方が
声をかけてくれました。

「そちら、お値下げをして
　お買い得なんです♪」

確かに、
３０％OFFという赤い札が
何か所かに貼ってあります。

私はうなづいて
商品を見ていました。

すると、また
「そちらあたりも
　値下げしています」と、
教えてくれました。

その中で
一点　気になったピアスがあり、
手に取りました。

すると、
「そちらも、セール品です。

　確か、6,000円くらいなのでお得です♪」と。

安い、ということを
たくさん教えていただきました。

でも、不思議と
欲しいとは思えなかったんです。

そこで、
お店から出て
少し離れて、さりげなく
そのお店を見ていました。

すると、
ほかのお客様たちも
「値下げしています」
「お得です」という言葉に
うなづいてはいるけれど、

購入しそうな雰囲気も
ありませんでした。

価格が安くなっているのは
強みではあります。

でも、それは
強みの一つであって、
それだけで買うわけではないことを
感じました。

「お休みにお使いになるイメージですか？」

「〇〇なデザインで大ぶりなので、
　シンプルなTシャツで
　ピアスを主役に
　合わせていただいてもいいですよね♪」

など、
商品の価値が伝わる。

その上で、

「さらに、今、30％offで
　お得になっています♪

　値下げをしてまだ間もないので
　色々ある中で気に入るものを
　見つけていただけると
　うれしいです＾＾」

という具合に
値引げをした、というお得感も交える。

そうすることで、
お買い上げに向けて
お客様の気持ちは
より動くのだろうと思います。

鈴木比砂江