接客をしていて、お客様の背中を押せない人の対処法

 

「お客様が迷ってしまうと、
 一緒に迷ってしまって、
 背中を押せないんです。。。」

研修をしていても、
店頭をまわっていても、
そうおっしゃる方はとても多いです。

そして、
そういう方は年々増えているように感じます。

なお、私は
押せないタイプでした。

なぜ、押せないのか。と
言われると難しいのですが、

迷っているお客様に
なんだか申し訳ない気がしたのです。

あとは、
押し売りしていると思われたくない。
とも思っていました。

お客様に『いい人』だと
思われたかったんでしょうね~。

そして、何より
勇気がなかったのです。

ですが、売れるようになったのは
お客様にとって
いいものは『いい』と言えるようになって、

合うものは
「お客様に合っている」と
自信を持って言えるようになってからでした。

では、どうやって
押す勇気を持つことができるようになったのか。

それは、自分の中で
合わないものは
「合わない」とはっきり言うことを
決めたことです。

例えば、
毎日使う鞄として
小さなデザインを気に入っているお客様が
いらっしゃったとします。

でも、今使っている長財布は
大きすぎて入らない。

今まで、小さなお財布も
3回試したみたけれど
自分にはやっぱり長い財布が合っていて、
小さな財布はすぐに使わなくなってしまう。

そういうお客様だったら、
今回小さな鞄を買ってもらっても、
きっと『お財布が入らない。。。』と
使わなくなってしまうのは想像できます。

そんな時は、

「気に入ってくださっているのは
 とてもうれしいですが、
 私はこちらは避けた方がいいと思います。

 今まで、小さなお財布を3度試されて
 それでも、使いにくいと
 感じられてしまったんですよね。。。

 きっとお客様の中で
 長財布は譲れないポイントなのだと思います。

 それでしたら、
 長財布が入る大きさの鞄を選ばれた方が
 きっと長く使っていただけるのでは
 ないでしょうか」

と、お伝えする。

要は、押す勇気を持つのではなく、
断る勇気を持つようにしたのです。

 

その際のポイントは、
価格で判断するのではなく、
お客様のライフスタイルにとって
合わない時には
やめた方がいい、と伝えることです。

それまでの私は
『すぐに使わなくなってしまいそうだけど、
 お客様が気に入っているなら
 まあ、いいかな~』と
ふにゃふにゃした感じだったんです。

でも、本当に合わない時には
やめた方がいいと言おう!

そう決めたことで、
販売への後ろめたさがなくなっていきました。

そして、
お客様に合うと感じた時には
それを自信を持って
伝えられるようになりました。

断る勇気を持つことで、
押す勇気が得られたのです。

昔の私のように
『いい人に思われたい』
『押し売りしていると感じられたくない』

そんな人は
ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

 

鈴木比砂江

 


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