接客販売で、押しが強くなることって、必要なの?気持ちよく応援できるようになるための方法

突然ですが、
あなたは接客中、押しが強いほうだと
思いますか?

 

「最後に、背中を押せないんです…」

「「押しが弱い」と、
 店長から、いつも言われるんです」

そうおっしゃる方は
とても多いです。

 

そして、決まって
「わかってはいるんですが、
 押せないんです…」
と、こぼされます。

 

なお、私は
押せないタイプでした。

(今でも決して
 押しは強くないですが)

 

なぜ、押せなかったのだろうか?と、
振り返ってみると

迷っているお客様に
なんだか申し訳ない気がしたのだと思います。

 

あとは、
押し売りしていると思われたくない。
とも思っていました。

お客様に『いい人』だと
思われたかったんでしょうね~。

 

そして、何より、
一番は
勇気がなかったのです。

 

ですが、売れるようになったのは
お客様にとって
いいものは
「お客様にとっていい」と言えるようになって、

合うものは
「お客様に合っている」
自信を持って
言えるようになってからでした。

 

では、どうやって
押す勇気を持つことができるようになったのか。

 

「ほら!私!
 押しが強くなるんだぞ!」
と、
自分を奮い立たせたわけでは
ありません。

 

「私は、
 押しが強くなる~~~」
と、
毎晩 念じたわけでもありません。

 

では、
何が私を変えてくれたのか。

 

それは、自分の中で
お客様にとって合わないものは
「合わない」と言うことを
決めたことです。

 

例えば、お客様が
仕事用の鞄として、
あるブラウンの革の鞄を
気に入ってくださっていたとします。

 

そのお客様は
仕事ではいつもノートパソコンと
資料を持ち歩いている。

 

でも、気に入ったブラウンの鞄は
仕事用にしては
割とコンパクトなつくりなので
ノートパソコンが入らない。。。

 

しかも、
今まで、気に入って鞄を買っても
結局、ノートパソコンが入らないと
使わなくなってしまうとのこと。。。

 

そうすると、
今、気に入ってくれている鞄も
ノートパソコンが入らないので
使ってもらえなくなることが想像できます。

 

ここで、
「いやいや、ノートパソコンを使わないことも
 きっとあるでしょうから、
 そんなときに使ってください!」
と、
押し切ろうとすることもできるでしょうが、

その場しのぎな感じがして、
私の中で
後ろめたさが出てきます。

 

そこで、
「こちらの鞄にノートパソコンで入れることは
 難しいので、

 お仕事で使っていただく際には
 パソコンを別のケースに入れて持ち運んで
 いただいたほうがよさそうですね。」
という感じで、

できないことはできないと伝えて、
「こういう風に使ってみるといいかも」

と、使える方法を教える。

 

もしくは、それでもお客様が
「いや、鞄を2つ持ちたくないんですよね~」と、
おっしゃるようであれば、

「うーん。
 でしたら、こちらではなく、
 ノートパソコンが入る大きさを
 選んでいただいたほうがいいと思います。

 お客様のお仕事にとって
 ノートパソコンは必須でしょうから、

 せっかく選んでいただいても
 こちらだと入らないので
 使わなくなってしまうと思うんです。

 こちらはいかがでしょうか?」

という具合に、
押す勇気を持つ、というよりも、

「これはお客様のライフスタイルや
 使い方には合わない」と、
言える勇気を持つ
ことです。

 

それまでの私は
『すぐに使わなくなってしまいそうだけど、
 お客様が気に入っているなら
 まあ、いいかな~』

ふわっとした感じだったんですよね。

 

ふわっとした、というと
表現がいい感じがしますが、

要は、
無責任だったんです。。。

 

でも、本当に
ライフスタイルに合わない時には
やめた方がいいと言おう!

 

そう決めたことで、
販売への後ろめたさが
なくなっていきました。

 

そうすることで、
お客様に合うと感じた時には
それを自信を持って
伝えられるようになりました。

 

「この商品は、お客様には違う」と言える
勇気を持つことで、
押す勇気が得られたのです。

 

ただ、ここで1点、
大切なポイントがあります。

 

これは、
お客様の使い方や、ライフスタイルに
合わないものは合わない、と
言うことであって、

「うーん、、、私は
 ブラウンの鞄は
 似合わないと思いますよ」
と、
こちらの趣味を
押し付けることではありませんので^^

 

昔の私のように
『いい人に思われたい』
『押し売りしていると感じられたくない』

そんな方は、
あなたの接客に
取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

 

鈴木比砂江

 

 


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