お客様の喜びが大きくなる！接客時の言葉の選び方・接客トーク

化粧品を扱うお店で
商品を見ていたときのこと。

 

隣のお客様が
会計をしていました。

 

すると、スタッフの方が
「お使いにならないかもしれませんが、
　今、キャンペーン中なので
　こちら、入れておきますね」

そう言って、
小さなポーチを入れていました。

 

お客様は、
コクンとうなづいたものの、
うれしそうな素振りを見せずに
帰られていきました。

その後、
私はジュエリー売場にも
足を運びました。

 

すると、
あるお店に
どうやら、ネックレスの購入を
決めたであろう
お客様がいました。

 

スタッフの方は、
小さなお皿のようなものを
持ってきました。

 

イメージしやすいものをあげるなら、
お刺身を食べる際の
しょうゆを入れる
小皿のようなものです。

 

そして、
こんな感じでご紹介をしていました。

 

「今だけ
　お買い上げのお客様に
　こちらのトレーがつくんです。

　かわいいですよね♪

　あめやチョコなど
　小さなお菓子を置いていただいてもいいですし、

　旅行の際に持って行って、
　ピアスやリング置きにしていただいても
　使いやすいと思います＾＾」

と。

 

お客様は
「え！いいんですか？
　ありがとうございます！」と、
とてもうれしそうです。

 

化粧品店も、
ジュエリー店も、
どちらも、
お買い上げくださった方に
小さなプレゼントをお渡ししていました。

 

でも、
お客様の喜びには
大きな違いがあるだろうと
感じました。

 

化粧品店では、
「お使いにならないかもしれませんが、
　今、キャンペーン中なので
　こちら、入れておきますね」

と、言っていました。

 

そうすることで、

・たいしたものではない

・会社のルールなので
　あげている

という印象を感じました。

 

一方で、
ジュエリー店では

「今だけ
　お買い上げのお客様に
　こちらのトレーがつくんです。

　かわいいですよね♪

　あめやチョコなど
　小さなお菓子を置いていただいてもいいですし、

　旅行の際に持って行って、
　ピアスやリング置きにしていただいても
　使いやすいと思います＾＾」

と、紹介をしていました。

 

スタッフの方が、
このプレゼントを
いいと思っていることが伝わりましたし、

このトレーの使い方まで
教えてくれたことで、

お客様の中では
『素敵なプレゼントをもらえた♪』
という気持ちが湧いただろう、と
感じました。

 

このように、
年に数回、
お買い上げのお客様に向けて
小さなプレゼントを
用意されるお店や企業もあるでしょう。

 

せっかくプレゼントを渡すのであれば、
お客様に喜んでいただきたいですよね。

 

そのためには、
渡すことを目的にするのではなく、

喜んでもらえるように
お渡しすることを目的にして、

プレゼントをお渡しする際の言葉も
こだわってみる。

 

そうすることで、
お客様の喜びは
より大きくなるのではないでしょうか。

 

 

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鈴木比砂江

 

 

 

 

 

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