自宅サロン開業までの第一歩!5つのステップ・必要な資金を知ろう

 

「そろそろ自分のサロンを持ちたい」と考えている方にとって、自宅サロンはスタートしやすい選択肢です。とはいえ何の準備も無しに「明日から自宅がサロン」とはなりません。

 

自宅サロン開業までの第一歩として、あなたが知るべきことは「開業までのステップ」と「必要資金の内訳」です。今回はそれぞれを詳しく解説していきますので、まずは開業までのイメージを具体的な形にしていきましょう!

 

【自宅サロン開業前に】確認すべきポイント

 

自宅サロン イメージ

サロン開業を考え始めてすぐに「自宅をサロンにしちゃおう!」と決めるのは時期尚早です。まずは自宅サロンのメリットやデメリットを含め、本当に自宅をそのまま使う方法が最適なのか?を考えてみましょう。

 

自宅サロンのメリット・デメリット

 

自宅をそのままサロンとして使う場合、あなたにとって、どのようなメリット・デメリットがあるかを紙に書き出してみてください。

<メリット>

  • ・初期費用をおさえられる
  • ・家事や育児と両立しやすい
  • ・失敗した場合のリスクが少ない
  • ・通勤時間を考えずに済む

 

<デメリット>

  • ・集客力の弱さ
  • ・生活感が丸見えになる可能性がある
  • ・プライベートとの線引きが難しくなる
  • ・自宅住所の公開(セキュリティの問題)

 

自宅の間取りによってもメリット・デメリットは変わりますし、同居家族がいる場合には協力も必要です。家族と話し合いながら、デメリットのカバーはできるか?をクリアしてみましょう。

 

間取り・物件契約内容確認

 

自宅サロンを作る場合には、物理的なポイントも考えなければいけません。

 

  • ・必要スペースの目安は6畳
  • ・居住空間との仕切り
  • ・コンセントの位置や数
  • ・トイレ、洗面所
  • ・物件の契約内容

 

美容系サロンに必要なスペースの目安は、6畳です。その部屋に機材を置いた場合、必要となるコンセントの数・位置を考えてみましょう。コードが丸見えにならないか?そもそもコンセントの数は足りているか?など、開業前にクリアしておくべき重要なポイントですね。

 

そして賃貸の場合には、契約内容の確認も忘れてはいけません。賃貸物件は「居住用」、もしくは「事業用」のどちらかで契約をします。

 

居住用を勝手にサロンとして開業すると、契約違反になる可能性があります。開業への行動に移す前に、管理会社や大家さん(分譲物件の場合は管理組合)へ問い合わせておきましょう。

 

別物件を借りてサロンにする場合

 

「自宅での開業はやっぱり難しい……」となっても、物件を借りてオープンさせる方法があります。仮にエステサロンと仮定した場合、自宅以外で使用できる物件は以下のとおりです。

 

  • ・マンション、アパート
  • ・テナント
  • ・レンタルサロン

 

レンタルサロンは最近注目されている開業方法で、低コスト・好立地でスタートできるメリットがあります。初期費用を多くかけてでもこだわりのサロンを作りたいなら、テナントやマンション・アパートの選択がおすすめです。

 

詳しくはまた別記事にて解説しますが、たとえ自宅が難しくても、サロン開業は決して夢ではありません。

 

自宅サロン開業までの5つのステップ

 

自宅サロン開業のステップ

 

ここからは、自宅サロンを開業すると決めた方に向けて、具体的な5つのステップを解説していきます。

 

  • ・事業計画書(創業計画書)の作成
  • ・店舗の準備・オープンまでのスケジュール作成
  • ・許可・届出の申請
  • ・機材の導入・内装準備
  • ・集客

 

一般的な流れは上記のとおりです。それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

事業計画書(創業計画書)

 

事業計画書の作成は、あなたがサロンを開業する上で「資金はどれくらい必要なのか?」「売上や利益はどれくらいを目標にするのか?」などを具体的な数字として落とし込んでいく作業になります。

 

事業計画書に入れる「資金内訳」と「収支計画」の内容は、以下のとおりです。(実際に作成する事業計画書はもっと細かくなります)

 

<必要な資金の内訳>

  • ・設備資金(敷金や改装費用、備品購入費用など)
  • ・運転資金(店舗費用、広告費用など)

 

<収支計画>

  • ・売上高
  • ・売上原価
  • ・販売費・一般管理費

 

特に融資を受ける予定の方は、「収支計画」がもっとも重要ですので、抜け落ちのないように整理しておきましょう。不安な方は、税理士に依頼するのがベストです。またこの段階で、あなたのサロンが持つコンセプトやセールスポイント、施術メニューなども明確にしておくと良いですね。

 

店舗の準備・オープンまでのスケジュール作り

 

事業計画書の作成、資金調達が完了したら、いよいよ店舗の準備に入ります。

 

  • ・内装工事の依頼
  • ・設備導入の時期
  • ・各種届出の準備

 

必要設備の種類などは、事業所計画作成の段階でクリアになっているはずです。そのためこの段階では、より具体的なスケジュール作成が重要となります。

 

内装工事を行う場合には、着工日や完了日の確認、近隣住民への配慮(騒音など)も忘れずに行いましょう。購入する機材の搬入時期も、内装工事完了スケジュールに合わせてスムーズに進められるように整えてくださいね。

 

許可・届出の申請

 

開業するサロンのジャンル問わず、「開業届」は出しておくのがベターです。開業届を出さなくても、罰則はありません。しかし開業届を出せばサロン名義での銀行口座が作れますし、確定申告でも使えるので出しておく方がのちのちスムーズになります。

 

あなたが開業するサロンが以下のジャンルであれば、開業届以外に必要な許可や申請は特にありません。

 

  • ・ネイルサロン
  • ・エステサロン
  • ・リラクゼーションサロン

 

ただし、「まつエク」「あん摩マッサージ指圧師」「はり師」「きゅう師」の場合には保健所への申請が必要です。これらのサロン開業では、施術室の設備規定があり、保健所の立ち入り検査もあります。

 

申請する際にサロンとなる物件の図面が必要になるケースが多いため、事前に相談しておきましょう。

 

機材の導入・内装準備

 

いよいよ開業日が迫ってきたら、施術機材導入や消耗品など店舗の最終調整に入ります。お客様が快適に施術を受けられるようにするためだけではなく、あなたの働きやすさも考えて準備を整えてくださいね。

 

  • ・施術機材、電化製品
  • ・家具類
  • ・消耗品
  • ・決済関連機材

 

必要な施術機材はサロンの種類によって変わりますが、空気清浄機やエアコンなど共通して必要となる電化製品も忘れずに用意しましょう。家具類は消耗品のストック棚、販売する品を置くテーブル、ソファなどが必要になりますよね。

 

導線を考えながら、動きやすくリラックスできる空間を作りましょう。また、キャッシュレスに対応できる決済機器と合わせて、予約システムも整えておくと便利です。

 

集客

 

テナントやレンタルサロンと比べて、自宅サロンは目立ちにくいのがデメリットです。外観もサロン風にできれば通りすがりの人が足を止めてくれる可能性がありますが、飛び込み新規はほぼ期待できません。

 

自宅サロンでの集客で重要になるのが、ホームページやSNSの運用です。地域の人に来てもらいたいなら、クーポンサイトよりも地元フリーペーパーへの掲載、チラシのポスティングがおすすめ。

 

パソコンが得意じゃない方でも、少し勉強すれば簡単なホームページやチラシの作成は自分でできます。広告費用をおさえつつ、ターゲットやコンセプトに合う集客方法を試していきましょう。

 

自宅サロン開業に必要な資金の目安は100万円!内訳を詳しく解説解説

 

自宅サロン開業に必要な資金

 

自宅サロン開業までの流れは、具体的にイメージ出来てきましたか?ここからは、必要資金の内訳を詳しく解説していきます。開業費用として必要な資金の最低目安は30万円ですが、かなりギリギリになり、あまり現実的ではありません。

 

自宅改装費用:10~20万円

 

自宅をそのままサロンとして使う最大のメリットは、初期費用がおさえられる点です。とはいえどんな間取りでも、多少手を加えないと生活感は消えません。自宅をサロン用に改装する場合の費用目安は、10万~20万円程度です。

 

機材・備品:10~50万円

 

エステサロンの場合、機材の購入に10万円~50万円程度がかかります。(使用する機材によっては合計100万円以上かかるケースもあります)現金一括の場合にはサロンの資産となるメリットがあるものの、別途メンテナンス費用がかかる一面も。最初はレンタル契約やリース契約で、毎月の支出を一定に保つのがおすすめの方法です。

 

広告費用:10~30万円

 

宣伝広告費用は10万円~30万円を目安にしましょう。集客が難しい自宅サロンでは、広告費用は多めに見積もって損はありません。個人サロンで上手く集客するコツは「オーナーの顔」「店内の雰囲気」「分かりやすいメニューの掲示」です。プロの力も頼り、上手に集客していきましょう。

 

運転資金は月15万円程度を目安に準備しよう

 

これまで解説してきた開業資金とは別で必要になるのが「運転資金」です。開業した初月から、思い通りの利益がでるとは限りませんよね。そこで利益がなくてもサロンの運営を続けるため、あらかじめ用意しておくのが運転資金にあたります。

 

運転資金は「固定費」と「変動費」を合計して考えますが、開業前に用意しておくべきは固定費3~6ヵ月分が目安です。

 

<固定費>

  • ・光熱費
  • ・サロンで加入する保険料
  • ・広告費

 

運転資金の目安は、ひと月あたり15万円です。ただし、あなたの生活費(健康保険料や年金など)も必要になる場合、その分も含めた運転資金を計算してくださいね。

 

変動費にはマッサージ用オイルやペーパーショーツなど、消耗品や原材料にかかる費用が含まれます。毎月、売上の5%を超えないようにするのが理想です。

自宅サロン開業を成功させる!知っておくべき重要知識

 

自宅サロン開業のポイント

どれだけ長く美容業界で経験を積んできた方でも、開業すれば自分でサロン運営の舵を取っていかなければなりません。いざ開業したあとで重要になるポイントは「リピーターの確保」と「クレーム対応」です。この2点についても、詳しく見ていきましょう。

 

リピーター確保の方法

 

どのようにして顧客のリピート率を上げていくのか?は、開業前に考えておくべきポイントです。リピーターを増やすために重要な施策は「接客」と「予約システム」の2つ。

 

この記事を読んでいるあなたは、おそらく「接客」については十分に考え、経験もありますよね。開業前にもう一度整理して、「飲み物の種類」や「施術のアフターケア」など、具体的に”お客様の心に残る店作り”を、考えてみましょう。

 

そしてもう一つ、「予約システム」もリピート率UPに欠かせない要素です。次回来店につながる手軽かつ確実な予約システムを構築すれば、お客様はリピートしやすくなります。

 

クレーム対応

 

クレームは対応方法さえ間違わなければ、強いファンとして獲得できるチャンスでもあります。その心構えを持った上で、実際にクレームが出た場合の対応方法を事前に考えておきましょう。

 

たとえば「理由問わず1週間以内のクレームなら無料でお直し」や「全額返金」など、あらかじめ対応方法を決めておけば、慌てず冷静にお客様の話に耳を傾けられますよね。一方で、正当なクレームとして受け取れない場合にはどうするか?を決めておくのも、重要な危機管理です。

 

今はSNSであっという間に拡散される時代です。店舗名や個人名を出しての誹謗中傷が起きた場合には、自分で解決しようとせず、弁護士に頼ってください。

 

まとめ

 

自宅サロンはお店作りも楽しく、仕事とプライベートの両立がしやすいメリットが大きいですよね。しかし事前準備が重要な点は、自宅もテナントも変わりません。

 

  • ・開業前に自宅の間取りや賃貸契約を見直す
  • ・事業計画書を作成する(資金の調達)
  • ・OPENまでのスケジュールを整える
  • ・まつエクは保健所への届出が必要
  • ・自宅サロンこそ集客に力を入れること
  • ・開業に必要な資金の目安は100万円
  • ・運転資金の目安は固定費の3~6ヵ月分

 

開業までの流れや必要資金の整理がついたら、あとは行動あるのみです!1つひとつ具体的にイメージし、丁寧に準備を進めていきましょう。

 

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