自宅サロンは6畳から作れる!間取りの使い方・インテリアの選び方を解説

 

自宅サロンを開業すると決めたら、気になるのは間取りやインテリアですよね。「間取りをどう使えばいいかな?」「どんなインテリアにしよう?」とワクワクしている方も、きっと多いことでしょう。

 

今回は自宅サロンを作るために、「最低限必要なスペース」や「上手な間取りの使い方」などをお伝えしていきます。あなたが心地よく働ける空間になるように、しっかりと準備を整えていきましょう!

 

自宅サロンは6畳間取りから開業できる!

 

ネイルやエステ、リラクゼーションなど、ほとんどのサロンで最低限必要なスペースは「6畳」です。もちろんもっと広い方が収納もしやすいですし、スタッフを雇用するなら6畳では足りないケースもあります。

 

しかし1人オーナーで運営するなら、6畳あれば施術には十分です。6畳であれば、日頃使っていない部屋を少し改装したり、アパートを借りたりなど、「自宅サロンを開業する」が一気に現実味を帯びてきますよね。

 

ただし、まつエクの場合には「美容所」として保健所に登録する手続きが必要です。美容所登録には、以下の条件を満たさなければなりません。

 

  • <美容所登録要件>

  •  
  • ・施術スペースが8畳以上ある
  • ・施術とは別に待合スペースがある
  • ・100ルクス以上の照明設備
  • ・換気設備が整っている
  • ・床・壁などに水のしみ込まない素材を使用
  •  

 

「8畳以上の部屋+待合スペース」の間取りが必要になりますので、注意しておきましょう。この理由から、本記事ではネイル・エステ・リラクゼーションサロンを前提とした内容で進めていきます。

 

自宅サロンに必要な4つのスペース

 

自宅サロンの開業は6畳あれば可能です。しかし実際に必要なスペースは、6畳では足りないかもしれませんよね。どのようなサロンにしたいのか?施術の導線はどうするのか?を考えながら、必要なスペースと自宅間取りを照らし合わせてみてください。

 

お手洗い

自宅サロンの間取り お手洗い

参考:Room Clip

 

居住中の自宅をサロンとして開業するなら、間取り上ネックになりやすいのが「お手洗い」です。お客様専用のお手洗いがあればベストですが、トイレは1箇所しかない自宅も多いのではないでしょうか。

 

この場合、施術室からお手洗いまでの移動で、あなたの生活空間がお客様の目につきやすくなります。間取りに余裕があるなら、トイレとなるべく近い部屋を施術スペースにしましょう。

 

施術スペース

参考:Room Clip

 

「どの部屋を施術室にするか」は、もっとも悩ましい問題です。エステとリラクゼーションサロンに関してはベッドを置く必要があり、お客様の着替えを考えても個室が必須条件でしょう。

 

ネイルサロンであれば、リビングを施術スペースとして活用しているオーナーも多くいます。どの部屋を施術スペースとして使うにしても、同居家族の出入りやサロンの雰囲気、導線を考えて決めてくださいね。

 

待合室

参考:Room Clip

 

待合室は、必須スペースではありません。来店するお客様同士がかぶらない予約時間にすれば、特に必要はないからです。

 

ただ待合室があると、体験施術のあとの案内や、施術前後の歓談や物販などにも使いやすいですよね。小さなテーブルを置く・パーテーションで区切るなど、間取りが少なくても工夫をすれば十分な待合スペースを作れます。

 

準備室(収納スペース)

参考:Room Clip

 

自宅サロンでは、タオルや施術用具、カルテなど、大小さまざまな物が必要ですよね。まずはそのような「施術に必要な用具」をどこに収納すべきか?を決めましょう。

 

施術室に棚をおいて、十分収納できるサロンもあります。一方で、施術室とは別なスペースが必要になるサロンも。たとえばウェルカムドリンクを出すならカップやお茶の用意が必要ですし、そもそも施術室に余計な物は置きたくない方もいるでしょう。

 

いずれにせよ、サロンに必要な用具とプライベートの生活用品がごちゃ混ぜにならない工夫が重要です。

 

3.自宅サロンを開業!間取り別上手な使い方のポイント

ここからは実際の間取り別に、より具体的な活用方法のポイントを見ていきましょう!

 

3-1.ワンルーム・1K

参考:Room Clip

 

エステもしくはリラクゼーションサロンの場合には、ベッドが必要になるため「居住空間」と「サロン」の併用は現実的ではありません。画像のようなネイルサロンであれば、間取りがワンルーム・1K、かつ居住中の自宅でもサロンとして使えるでしょう。

 

  • <ワンルーム・1Kのポイント>

  •  
  • ・生活空間が見えないように仕切りを作る
  • ・10畳以上の広さが必要
  •  

 

施術スペース自体は6畳あれば作れるのですが、サロンと居住を同じ家にするなら現実的に最低10畳は必要になります。また、ワンルーム・1Kの間取りは玄関からすぐにキッチンなどが丸見えです。

 

あえて見せるインテリアにするのもひとつのアイディアですが、生活感をゼロにするのは難しいでしょう。おしゃれなパーテーションを置くなどの工夫が必要です。

 

新たにワンルーム賃貸を契約して自宅サロンを作るなら、上記したポイントを意識して選んでくださいね。

 

3-2.1LDK・2K以上

 

参考:Room Clip 

 

1LDK以上の場合には、比較的スムーズに、キッチンや居住空間が見えない自宅サロンを作り上げられます。一般的な間取りであれば、玄関に近い部屋がサロンスペースとして妥当でしょう。

 

ただし、1LDK以上の間取りがあっても、注意したいのはトイレです。トイレと洗面所、浴室が同じ場所に設計されている物件が多いですよね。洗濯物や歯ブラシなどが見えてしまうと、生活感が一気に強くなってしまいます。

 

これから新たな物件を探す予定なら、トイレと浴室・洗面所が分かれている間取りを選んだ方が、あなた自身も暮らしやすくなりますよ。

 

3-3.一軒家・同居家族がいる場合の注意点

参考:Room Clip

 

一軒家の場合、間取りや広さが十分にあり、サロンとして使いやすいですよね。ただし、同居家族がいる場合には注意も必要です。

 

  • <同居家族がいる場合の注意点>

  •  
  • ・同居家族の出入りがあると気が散る
  • ・夜の予約が取りにくくなる
  •  

 

働いている層を顧客ターゲットにするなら、夜の時間帯は稼ぎ時になる可能性があります。同居家族の生活リズムも考えてサロン運営をしていく必要があるので、相談しながら決めていってくださいね。

 

また、家族の生活導線を考えて、なるべくお客様と行きあわない場所の部屋を施術スペースにしましょう。上記画像のようにすっきりとしたリビングやキッチンであれば、同居家族がいない時間帯に待合室として活用できますよ。

 

風水を取り入れた自宅サロンの間取りポイント

 

本記事の内容は風水メインではありませんので、あくまでも補足として捉えて欲しいのですが、やはり多少は気になりますよね。自宅サロンを作るときにおさえておきたい風水ポイントは、以下のとおりです。

 

  • <風水を取り入れるときのポイント>

  •  
  • ・施術室も「住居」の一部として考える
  • ・風水的にメインとなるのは「自宅」の気
  • ・鬼門、裏鬼門、宅心(家の中心部)にキッチン・トイレ・浴室は避ける
  • ・玄関の吉方位は東・東南・南・北西
  •  

 

このほか、「張り・欠け」など、風水上の家相にはいろいろな情報があります。しかしまずは「自宅」としての気を整えることが重要です。

 

自宅サロン開業のために新たに物件を借りるなら、吉方位をチェックしてみましょう。居住中の自宅をそのままサロンに改装するなら、お客様の目に入らない場所まで気を配り、整理整頓と清潔な環境を保つようにしてくださいね。

 

自宅サロンの間取りを上手に使う!インテリアの選び方

ここからは、お客様にとって「お気に入りのサロン」になるように、インテリアの選び方から間取りの活用方法を考えていきましょう。

 

最初に必要設備を洗い出す

 

まずインテリアやレイアウトを考えるより先に、「必要設備」を書き出してください。これはあとから置くべき物が増えていった場合、物理的に動かせないリスクがあるためです。

 

  • <必要設備>

  •  
  • ・施術に必要な機材
  • ・ベッドや椅子など施術に必要な家具
  • ・空気清浄機などの家電製品
  • ・タオルや備品ストックの量と収納
  •  

 

このように、具体的に何がどれくらい必要なのか?をすべて洗い出してみましょう。レイアウトを決めるのは、そのあとです。

 

コンセプトに合った雰囲気を決める

 

次に考えるべきは「コンセプト」です。コンセプトは集客を握るカギともなりますので、サロンの強みやターゲット層を意識して丁寧に決めましょう。

 

そこからコンセプトに合った内装の雰囲気を考えていくのですが、ありがちな失敗例が「詰め込みすぎ」です。たとえば「南国風サロンなのにカーテンだけ北欧風」など。1つひとつのアイテムは可愛いとしても、イメージがバラバラな物が多いと、部屋全体がごちゃ混ぜの印象になってしまいます。

 

何かひとつのアイテムを見て「可愛い」で決めるのではなく、完成イメージから逆算してコンセプトから外れない一室に仕上げることが大切です。

 

サロン室内は3色にまとめる

 

サロンのインテリアを決めるときには「統一感」を意識します。上手にサロンの雰囲気を整えていくためには、3色にするのが基本です。インテリアの配色は、ベースカラー70%・メインカラー25%・アクセントカラー5%の割合が重要になります。

 

<色の組み合わせ例>

 

ベースカラー

メインカラー

アクセントカラー

リラックス系

薄いベージュ

薄いグリーン

濃いグリーン

エスニック系

暗めのイエロー

ブラウン

濃いブラウン

ナチュラル系

ベージュ

薄いブラウン

濃いブラウンもしくはグリーン

フェミニン系

薄いベージュ

ピンク

レッド

ラグジュアリー系

ホワイト

濃いパープル

ブラック

 

一般的に共通して持たれる「色のイメージ」を大切にしつつ、配色バランスを決めていきます。色の濃淡や彩度にもこだわると、広く見せたり落ち着いた空間を演出できたり、思い描いている理想のサロンに近づけられますよ。

狭い間取りでも自宅サロンを成功させるコツ

 

自宅の間取りが狭くても、できる工夫はたくさんあります。

 

  • <自宅サロンの間取り作成ポイント>

  •  
  • ・オールハンド施術から始める
  • ・壁紙だけでも改装工事をおこなう
  • ・営業日数を少なめに始める
  •  

 

大型機材は強いPRになるメリットがある反面、狭い間取りではかえって効率が悪くなり、扱いきれないリスクも持っています。もしもあなたに十分な経験があるなら、最初はオールハンド施術からスタートするのもおすすめです。

 

お客様にもダイレクトに技術が伝わるためファンを獲得しやすく、個人サロンならではの強みとなってくれるでしょう。加えて、機材導入の初期費用もおさえられる点もメリットです。

 

また、壁紙や床を張り替えるだけでも部屋の印象は大きく変わります。6畳の広さであれば、壁紙工事で4~8万円程度、フローリングへの改装工事で6~10万円程度が目安です。

 

「運営を続けていけるのか…」という不安が強いなら、営業日を決めず、完全予約制でスタートするのもひとつですね。自宅サロンは手続きがほぼ不要で開業できるので、最初から100%をめざさなくても始められますよ。

まとめ

 

インテリアやレイアウトを自由に決められる自宅サロンは、自分の希望がどんどん湧いてきて考えているだけでも楽しいですよね。しかし実際に開業するとなれば、間取りの数や生活リズムとの兼ね合いなど、さまざまな現実問題が出てくるはずです。

 

来てくれる方にどんな時間を過ごして欲しいのか?あなた自身がどのような空間で働きたいのか?こうした希望やコンセプトをまとめたら、優先順位をつけてください。

 

サロン開業はゴールではなくスタートです。最初から100点をめざすのではなく、出来ることから始めていきましょう!

 

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