美容系自宅サロン5種類に必要な資格は?開業時のポイントも解説

美容業界での経験や趣味を生かし、プライベートとの両立もしやすい自宅サロンを検討されている方は多いですよね。では、どの種類の美容サロンを開くかは決まっているでしょうか?

 

今回は美容系サロンを5種類に分け、必要な資格・開業するときのポイントを解説していきます。あなたの強みとなる技術だけではなく、自宅の間取りや開業費用も考えながら決めていきましょう!

美容系自宅サロン5種類をチェックしよう

自宅サロンを開業する第一歩は、方向性をしっかりと決めることです。美容はどれか1つで完成されるものではありませんので、つい「あれもこれも」となりがちですよね。しかし1つの種類に絞ると、お客様のニーズに応えやすく、集客力があがります。

 

  • ・脱毛サロン
  • ・ネイルサロン
  • ・エステサロン
  • ・まつ毛エクステサロン
  • ・リラクゼーションサロン

 

現在、主流となっている美容系サロンの種類は上記5つ。実は美容系サロンは、資格がなくても開業可能です。

 

そのため無資格やビジネス初心者、ブランクありの方でもチャレンジしやすいのが自宅サロンの魅力となっています。とはいえそれぞれ有利になる民間資格があったり、なかには国家資格が必要なジャンルもありますので、下調べはとても重要です。

 

開業を成功させるために、まずはどの種類で進めていくのかを決め、どのような準備が必要なのか?を知っていきましょう。

美容系自宅サロンに必要な資格は?種類によって異なる!

ここからは、紹介した5つの美容系自宅サロンにおいて、必要な資格を中心に解説していきます。

 

脱毛サロン

医療脱毛ではなく美容脱毛であれば、資格なしで開業可能です。具体的には「光脱毛」が、無資格でも開業できる美容脱毛の種類です。

 

美容脱毛で有利になる資格は、以下のとおり。

 

  • ・脱毛士検定(一般社団法人 日本脱毛安全普及協会)
  • ・認定美容ライト脱毛資格制度(一般社団法人 日本エステティック振興協議会)

 

美容脱毛サロンを自宅で開業する場合、ネックとなるのは業務用脱毛機です。無資格でも導入できる脱毛機には「IPL」と「SHR」があります。

 

導入時の費用やランニングコストも考えるべきポイントですが、メンテナンスにもお金がかかります。5年間で60万円程度のメンテナンス費用がかかると言われていますので、保証内容やアフターサービスなども比較しながら選びましょう。

 

ネイルサロン

自宅でネイルサロンを開く場合でも、ネイリストとして就職する場合でも、特別必要な資格はありません。ネイル系の民間資格は種類が多いのですが、プロとして活動する目安となるのは、以下2つの資格です。

 

  • ・ネイリスト検定2級
  • ・ジェルネイル検定中級

 

ネイリスト検定2級の合格率は40.9%で、独学での取得はむずかしいと言われています。そのためネイルスクールへ通って合格をめざす方法が、一般的です。

 

ネイルスクールにかかる費用は、週5日(日中)の通学で年間約100万円程度、夜間・週1〜2回の通学の場合には年間30〜50万円が目安となります。

 

また、ネイリスト検定3級をすでに取得済みであれば、単発受講の検定試験対策コースなどもあり、こちらは数万円程度からが目安です。あなたのライフスタイルや開業までのスケジュールを考え、資格取得の方法を探してみましょう!

 

エステサロン

エステサロンに関しても、特別な資格なしで開業可能です。有利になる民間資格を見ていきましょう。

 

  • ・AJESTHE認定エステティシャン
  • ・AEA認定エステティシャン
  • ・CIDESCO(シデスコ)国際ライセンス
  • ・CIDESCO衛生管理資格

 

それぞれ、認定校での学習や実務経験が必要になりますので、準備を整えてからでないと受験できません。エステ系の資格を取るなら、一度サロンに就職するのも良い方法です。

 

地域の求人情報を見ていただきたいのですが、ほとんどのエステサロンは無資格・未経験でも受け入れています。研修制度や資格取得サポートが手厚く、実務経験も積めるのがメリットです。

 

自宅サロンを開業させる前の数年間を使い、資格と経験を培っておくのはおすすめですよ!

 

まつ毛エクステサロン

まつ毛エクステの施術をおこなうためには、美容師免許が必要です。それに伴い、自宅で開業する場合には「美容所登録」が義務付けられています。美容所登録に必要な書類は、以下のとおりです。

 

  • ・美容所開設届出書
  • ・美容所の平面図、付近見取り図
  • ・美容師免許
  • ・従業する美容師全員の診断書

 

「8畳以上の施術スペース」や「100ルクス以上の照明」など、美容所登録には細かい規定が設けられています。そのため、内装の準備にとりかかる前に規定をクリアできているかどうか?を確認しておきましょう。

 

リラクゼーションサロン

リラクゼーションサロンは他の美容系と比べて、アロマや足つぼなど、さらに細かく種類が分かれますよね。必要な資格は、どの施術を行うかによって変わります。

 

端的に言うと「マッサージ」は治療が目的となるため、あん摩マッサージ指圧師や鍼灸師といった資格が必要です。無資格で施術ができるのは、あくまでも癒しを目的とした「リラクゼーション」や「セラピー」になります。

 

しかし実はこのマッサージとリラクゼーションには、明確な行為上の違いがありません。そのため施術の内容がマッサージの類似行為となる場合が出てきても、特定の部位に対する治療行為にはならないように注意が必要です。

 

美容系自宅サロンを開業するときのポイント

これまで解説してきた内容をまとめると、美容系自宅サロンで資格が必須とされるのは「医療脱毛」「まつ毛エクステ」「あん摩マッサージ・鍼灸」の施術を行う場合です。ほかの美容系であれば、無資格でも技術があれば開業できます。

 

とはいえ、開業時には資格以外にも注意すべきポイントがありますので見ていきましょう。

 

賃貸物件で無断開業はNG!

通常、賃貸物件は「居住用」「事業用」で契約が分かれています。居住用として借りている物件を無断で自宅サロンとして使用すると契約違反になり、退去命令や罰金が課せられる可能性も。

 

開業の準備を進める前に、管理会社やオーナーへ相談しておきましょう。また、物件的に問題がなくても、開業後によくあるのがご近所トラブルです。

 

人の出入りが増えることで防犯面で不安を覚える人もいますし、駐車場も事前に解決しておきたいポイントですね。

 

最低限必要な施術スペースは6畳

自宅サロンでの施術スペースとして、最低限必要な広さは6畳とされています。6畳あれば、施術用のベッドや必要な用具のストック棚を置けますよね。

 

しかしトイレや玄関などの共有スペースの生活感をどう消すかといった問題や、待合スペースを作りたいケースも出てきます。同居家族と相談しつつ、お客様とあなたが動きやすい空間を作っていきましょう。

 

開業費用も種類によって異なる

美容系は種類によって必要な資格が変わってくるとお伝えしましたが、開業費用もまた同様です。施術に必要な商材費用をそれぞれ比べてみましょう。

 

  • ・ネイル:20万円~
  • ・脱毛:100万円~
  • ・まつ毛エクステ:20万円~
  • ・エステ:20~100万円
  • ・リラクゼーション:10万円~

 

開業費用を安くおさえられる種類は、ネイル・まつ毛エクステです。リラクゼーションサロンもハンド施術なら必要なものはベッドだけですが、内装にこだわるサロンが多いため、インテリア関係にコストがかかります。

 

エステに関しては、導入する美容機器によって費用が大きく変わってくるでしょう。もっとも必要経費が大きくなるのは脱毛サロンです。

 

業務用脱毛機は、安いもので100万円から、高いものでは500万円ほどにもなります。もちろんレンタルやリース対応をしているメーカーが多いのですが、ランニングコスト・メンテナンス費用もかかるため、他の美容系サロンよりも多くの資金を要します。

 

開業資金を集める方法

どの種類の美容系にしても、多かれ少なかれ開業資金はかかりますよね。貯金でまかなえない場合には、公的な援助を利用するのがおすすめです。

 

  • ・地域雇用開発助成金
  • ・両立支援等助成金
  • ・小規模事業者持続化補助金
  • ・事業再構築補助金

 

このような助成金・補助金は返済義務もなく、条件さえクリアできればスムーズに資金を調達できるベストな方法です。地域ごとの違いもありますので、まずは窓口へ相談し、情報収集から始めましょう!

 

自宅サロンのデメリットも考えておこう

開業すると決めたら、ワクワクが大きく、メリットはいくらでも浮かんできます。しかし実際に開業してお店を運営していくには、デメリットを先回りして解決しておくことの方が重要ですよね。

 

  • ・プライベートとの区別がつきにくい
  • ・集客できない可能性がある
  • ・夜間の予約を取りにくい

 

自宅サロンは通勤のストレスがありません。しかしその反面、プライベートとの区別がつきにくく、オンとオフの切り替えがむずかしくなるデメリットも持っています。サロンワーク時にはユニフォームを着用する、内装や音楽にこだわる、など、まずはあなた自身のモチベーションが上がる環境を作りましょう。

 

また、自宅サロンは集客力で店舗型サロンに劣ります。特に同居家族がいると夜間の予約を受けにくくなりますし、防犯面から住所を公にできないのも集客力を弱めます。

 

実際に声をかけて来店してくれるお客様は何人くらいいるでしょうか?ブログやSNSなど、口コミを広げるツールはもう使いはじめていますか?実際に開業してからでは遅く、開業前に準備を整えておきましょう。

 

このように、自宅サロンには店舗型サロンにはないデメリットがあります。立地条件や同居家族の考えによっては、それぞれにまた異なる問題点も出てくるでしょう。

 

まずは問題点を洗い出し、開業前にクリアする方法を考えておくのが最善ですよ。

まとめ

今回は自宅サロンの種類について、ご紹介してきました。美容系はまつエクや鍼灸、あん摩マッサージ以外なら無資格でも開業できるのが強みです。

 

しかし実際には、資格や経験が不足していると集客力に響きます。開業させたサロンを波に乗せるためにも、まずは民間資格を取得してみましょう!もしくは、開業を先に済ませ、勉強しながら運営していくのもひとつです。

 

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