品のある接客をするための簡単な仕草
家族でレストランに行った時のこと。
とてもいい雰囲気で、
お料理もおいしくて、
スタッフの方たちも感じがよくて。
とても楽しい気分で食事をしていました。
我が家の隣のテーブルにいたお客様たちが帰り、
女性スタッフが片づけをしていました。
そんな中、片づけの最後に
ある行動が目に入りました。
テーブルの椅子を
足でぐっと押して戻していたのです。
すると、向こう側のお客様と
目が合いました。
そのお客様も足で椅子を動かす様子を
見ていたのです。
何を感じたのかはわかりません。
でも、その方は
お連れの方に何やらコソコソと
話をしていました。
昔、店頭で
先輩にひどく叱られたことを
思い出しました。
商品が入っていた棚を
私は足で閉めたのです。
すぐさまバックヤードに連れて行かれ、
「今、どうやって棚を閉めた?」から始まり、
・商品が入っている棚を足で扱うのは
どういうことか
・もし、お客様の目に入ったら
どう感じられるか
ここをこっぴどく叱られました。
その時は、内心
『そんな細かいことまでいいでしょ?』と
思いましたし、
『そこまで、怒られなきゃいけないこと?』
とさえ感じたほど。
でも、それからしばらくして
自分がお客として行ったお店で
私がしたのと同じように、
商品の棚を足で閉めているスタッフを
見かけました。
いい気分にはならなかったんですよね。
その時に初めて
自分の行動を反省できたように感じます。
それからは、
どんなに忙しくても、
歩く・走る以外で足を使うことは
しなくなりました。
どんな時も、手を使う。
そんな小さな小さな当たり前が
お店の品格をつくっていくのでは
ないでしょうか。
鈴木比砂江
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