感じの良い店員になるには?実際にあった接客事例4選
お客様からの印象は少しでも良くしたいものですよね。
感じのいい店員になるために日々、努力されている販売員さんに役立つ実際にあったエピソードを4つご紹介します!
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
エピソード(1):雪の日に会った感じの良い店員さん
これは雪が降ったの日のエピソードです。
私は都内で研修だったのですが、途中で1時間早く終了することが決まったのですが、
どこの会社も同じようなタイミングで同じようなことを考えているようで、帰りが大変><
タクシーもないし、人が溢れかえっていて駅のホームにたどり着くまでも長蛇の列。
電車も激混みで、しかめっ面をしている人が多く、通常の時間の3倍以上かかって、帰ってきました。
で、帰りの電車で一駅前で止まってしまったんです。
またいつ動き出すかわからなかったので、降りて、タクシーに乗ることに。
そして、タクシー乗り場に向かったら並んでいる人が30名以上!!!
『これは、無理だ~』と思い、歩いて帰ることにしました。
私自身、北海道育ちなので雪道は平気です。
ですが、今回ばかりはちと違う。
パンプスを履いているので、歩きにくい!しかも、ちょっとした坂で滑るんです。
腰を曲げて一歩一歩小刻みに歩きました。
半分ほど歩いたところで、『もう歩きたくないよ~』と、子どものように心の中で叫んでいました。
そこに加えて、『帰ってから食事の用意をするのももう嫌だよ~』とも思っていたところ、
5メートルほど先にお惣菜屋さんを発見!
『今日は、できたものを買って帰ろう』
そう思って、お店に向かいました。
ドアはなく、外に面したお店なので、寒いんでしょうね。
店員さんは女性だったのですが唇の色が紫っぽくなっていました。
商品を取ってくれる手も少し震えています。
その店員さんが商品を渡してくれる際に一言を添えてくれました。
「こんな雪の中で、ありがとうございます」
私は
「いえいえ、こちらこそこんな天気の中で営業してくれているおかげで買い物できました。ありがとうございます」
そう言って、気持ちよく残りの道を歩くことができました。
天気が悪く、内心どこかでは
『寒くてしんどい』
『私、なんでこんな日に出勤になってしまったんだろう』
『私、かわいそう。。。』
そんな思いはあったと思うんです。
だって、震えていましたから。
きっと、ただの「ありがとうございます」では、何も感じなかったのだと思います。
私があたたかく感じたのは「こんな雪の中で」という部分があったから。
「こんなに冷え込む中、ありがとうございます」
「足元滑る中、ありがとうございます」
「急いでいらっしゃる中、ありがとうございます」
●●な状況の中で、ありがとう
とするだけで、お客様に寄り添っている気持ちが伝わるのではないでしょうか。
エピソード(2):お客様が思わず声をかけたくなる店員
店頭に立っているとお客様から
「すいません」
と声をかけられるスタッフをうらやましく思うことはないでしょうか。
そんな場面を見ると、
『自分は、タイミングを見計らって声をかけていても思うように接客につながらないんだぞー。ずるいぞーーー』
と、心の中で叫びたくなってしまいますよね。
お客様から声をかけられるスタッフの特徴、それは
「シャキシャキしている人」
です。
こういう方にお客様は声をかける傾向があると感じています。
なぜなら、
シャキシャキしている人=できそうな人
というイメージがあるからではないでしょうか。
では、シャキシャキしている人ってどんな様子から伝わるのか。それは、
歩き方
で伝わります。
足を引きずって歩いていると、だるそうに見えてしまいます。
一方で、足の裏を上げて歩いている人はシャキシャキ感が伝わります。
”できそう”に見えます!
以前、研修でサポートした企業先で、
話すと前向きでさっぱりした話しやすさがあるにも関わらず、
歩き方がだるそうに見えてしまう方がいらっしゃいました。
そこで、休憩中に歩き方の練習をしたところ、印象がガラッと変わり、”できそう”感がアップしました。
その後にお会いした際には
「お客様から声をかけられるようになったんです!」
と教えていただきました!
歩き方も接客の一部と考えて、自分の歩き方をチェックしてみる。
それだけで、お客様から声をかけてもらえる頻度はきっと上がるはずです。
エピソード(3):感じが良いのにイライラされてしまう店員さん
あるお菓子屋さんに入った時のこと。
おそらく、お客様が集中してしまったのでしょう。
スタッフ一人に対して、待っているお客様が4人いました。
対応している一人のスタッフは笑顔がかわいい方で、
商品を渡す際にも笑顔で、お客様の目を見て、両手で商品を渡しています。
本当に感じのいい方です。
ですが。
待っているお客様たちはイライラしています。
私の前に並んでいる男性なんて、
何度も小さな舌打ちをして、
「あ”〜」
と、イライラの塊のようなため息をこぼしています。
どうしてスタッフの感じはいいのにお客様たちはイライラしているのか。
待つことが大嫌いなお客様ばかりなのでしょうか。
きっと違うと思います。
要因は、スタッフの動くスピードです。
お客様が注文をしてから、スタッフが商品を取りに行くのですが、
驚くほどゆったりしているのです。
一歩一歩を大切に噛みしめながら歩いているよう。
優雅と言えば聞こえはいいかもしれませんが、
少しでもお客様の待ち時間を減らそう!
という気持ちは残念ながら見えないんですよね。
そこにおそらく待っているお客様たちはイライラしてしまったのでしょう。
では、忙しい時には、感じのよさは捨てた方がいいのか。
というと、そんなわけではありません。
忙しい時には、首から上と、首から下の動きにメリハリをつけることです。
注文を受ける、会計をして商品を渡す。
忙しくても、表情やアイコンタクトは大切にします。
ですが、首から下の手の動きや、歩き方はいつもの1.5倍くらいのスピードに上げる。
そうすることで、
感じはいいけれど、テキパキ動いていて気持ちがいい。
という印象を持ってもらいやすくなります。
早歩きにしたり、手の動きを速めることで一客あたり短縮できるのは10〜20秒程度かもしれません。
でも、待つ側のお客様にとっては貴重な10秒です。
そして、何よりテキパキ動いている様子が目に入ることで安心感を持てるでしょう。
心からの笑顔で接客していても、お客様をイライラさせてしまっては元も子もありません。
笑顔も大切ですが、動き方を工夫することでお客様への印象も変わりますよ!
エピソード(4):真面目だからこそ与えてしまう不快感
傘専門店に入ったときのことです。
店員の方から
「どうぞ広げてご覧ください」
と、声をかけられ私は傘を見始めました。
1本開いてみて、
『うーん、好みではない』
と思い、傘を閉じ、戻しました。
続いて2本目を開きました。
『これもイメージが違うなぁ』
と思い、また戻しました。
ここで、「ん?」となんだか居心地の悪さを感じました。
続けて3本目を見た時、居心地悪く感じた理由がわかりました。
なぜなら、私が戻した傘を店員の方がマッハで整えていたからです。
イメージとしては、
(1)私が傘を戻す。
(2)戻した瞬間、店員の方が私の戻した傘を取る。
(3)店員の方がその傘を開いてきれいに整えて、戻す。
という感じです。
これは、おそらく店員の方のすぐに整えなくては!との真面目な気持ちの表れでしょう。
でも、受ける側としてどう感じたかというと・・・
『私の戻し方が汚くてごめんなさい><』
『いくつも試さずに早く決めなくちゃ』
といった焦りが湧いてきてしまったのです。
と、偉そうに言いながらも実は、私も現場にいた頃に同じことをやってしまったことがありました。
私の時は女性お二人でいらしてくださった時です。
お客様がお財布を手に取られる、
↓
私が瞬時に整える、
というのを続けていたところ
お一人が小声で
「なんか感じが悪いから帰ろう」
とお連れの方に耳打ちされたのです。
「ゆっくりご覧ください」
と口で言ったとしても、
お客様が見た商品をすぐさま整えたり、片付けたりすると、
ゆっくり見れる雰囲気にならないことを学びました。
では、どれくらい間隔を置けばよいのか。
店頭にそのお客様しかいらっしゃらないようであれば、帰られるまで、
無理に整え直すことはないでしょう。
一方、混雑している場合は他のお客様にきれいな状態で見ていただくことも配慮したほうがいいですよね。
とはいえ、他にお客様がいらっしゃる際もお客様が商品を戻したあと
10秒程度待ってから、
整え直すようにしてはいかがでしょうか。
10秒間持つだけでお客様に与える印象は格段に変わるはずです。
「ごゆっくりご覧ください」
と言葉にすることも大切。
そして、その気持ちを実感していただくには、余裕のある空間づくりもすごくすごく大切なことではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか?感じのいい店員になるために役立つエピソードを4つご紹介しました。
ニコニコ笑顔で接客することはもちろん大切です。でも動作や相手を気遣う一言を添えるだけでお客様からの印象がガラッと変わります。
逆に、ありったけの笑顔で感じが良い雰囲気を作っても、とっさの行動や何気ない一言で、でお客様に不快な思いをさせてしまっているかもしれません。
4つのエピソードを参考にしていただき、良い印象を与えられる店員さんを目指してみてくださいね。
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