売上につながるおもてなしサービス~家電量販店で受けた接客~

先日、
ショッピングセンターに
入っている電化量販店に
立ち寄った時のこと。

 

扇風機のように
くるくる首が動く
ヒーターがありました。

「これ、あったかいね~」
そう言いながら、
家族であたたまっていたら、

後ろのほうから
2人の店員さんが早歩きで
近づいてくる様子が
目に入りました。

 

一人は、女性スタッフ。
もう一人は、
ベテラン風の男性スタッフです。

 

かなり真顔なので、
きっと私たちに声をかけるのではなく、

私たちを素通りして、
バックヤードに
入っていくんだろうなぁ

感じました。

 

何か問題があったのかもしれないですし、
在庫の確認をしに行く途中なのかも
しれません。

予想通り、
2人のスタッフの方は
無言で私たちの横を通り過ぎました。

 

すると、
ベテランの男性スタッフが
くるっと振り返ったんです。

 

「お嬢ちゃん、それ
 あったかいでしょ?

 一つだけ。

 こういうのって、触れているうちに
 やけどしちゃうこともあるんだけど、

 これは、触れると
 止まるの。

 だから、お嬢ちゃんが
 触っちゃっても大丈夫だからね」

 

そう、優しい表情で
教えてくれました。

 

ヒーターを見てみようなんて気は
全くなかったのですが、

ベテランの男性スタッフの
感じのいい
ワンポイントアドバイスを機に

私たちは
「これ、いいねー♪」と、
欲しくなってしまいました。

 

あいにく、
その日はあまり時間がなかったので、

必要だった、
電球と電池を買って、
「来週買いにこようか」と、
話して、お店を出ようとしました。

 

すると、
先ほどのベテラン風の
男性スタッフが

「お嬢ちゃん、さっき
 「あったかい」て、
 褒めてくれて、ありがとうね」
と、

そう言って、
手を振って
見送りをしてくれました。

 

人見知りが激しい娘も
手を振り返していました。

 

帰り際、夫が
「いい人そうな店員さんだったね。
 ああいう人から、
 『これがいい』って言われたら
 信頼して、決められるよね」
と、
言っていました。

 

それを聞いて、
正しい知識を伝えれば
お客様に響くのではなく、

 

『この人は信頼できそう』

 

そう思えるからこそ、
その人の言葉に
心が動くのだろう、と
感じました。

 

バックヤードに入ろうとすると、
私はきっと
バックヤードのドアしか
目に入らなくなってしまいがちです。

 

でも、あのスタッフの方は
店頭にいるお客様の様子を見ていて、
一声だけでも声をかけた。

 

どんな時も
店頭のお客様を見ることができるのは、
一つのサービスだと感じます。

 

なお、最近、
炊飯器の調子が悪くて
買い替えなくてはいけないと
考えていたものの、

家電に興味の薄い私は
なかなか購入に踏み出せなかったんです。

 

でも、来週、
購入することにしました。

 

さらに、その晩・・・

すごいことが起きました。

 

テレビを観ている最中に、
プチっと音がして消えたんです。

 

その後は、
何をしてもつかないんです。

 

カスタマーセンターに
電話をして、
症状を伝えると、
どうやら、修理をしなくては
いけないそうです。

 

しかも、修理代も
そんなに安くはない。

 

10年以上頑張ってくれたテレビなので、
「これを機に、
 あのおじさんのところで買おうか」

(おじさんと言ってしまい、申し訳ありません)

 

ということで、
来週、テレビも買うことになりました。

 

電球と電池を買いに行っただけなのに、
炊飯器とテレビにつながるなんて、

人の力の大きさを感じました。

 

ちなみに、行ったお店は、
全国展開をしている家電量販店ですが、

他のお店に比べて
かなり小さなところでした。

 

店頭に置ける品数も
ほかに比べてかなり少ないです。

 

でも、それでも
家族みんな、そのお店で
買いたいと思いました。

 

”人”の力で売上は変わる!

 

それを改めて、
実感できる一日でした。

 

 

鈴木比砂江

 

 

 

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