接客販売時の敬語の使い方~親しみやすさと、なれなれしさの違い~
先日、研修会場からの
往復で
タクシーを利用しました。
行きの運転手さんも、
帰りの運転手さんも
どちらも楽しい方でした。
どちらも気さくな方ですし、
話も上手です。
どちらも、
笑いながら会話を重ねてくれます。
ですが、
少し違いがありました。
それは、
敬語の使い方。
同じような会話をしていたとしても
行きの運転手さんは、
「うん、そうなの」
「で、お客さんは
地下鉄に乗ります?」
「わかるわ~」
「帰りは、何かお土産を
買う予定?」
「いいね~」
といった感じで話をします。
一方で、帰りの運転手さんは、
「ええ、そうなんですか」
「お客様は
地下鉄に乗りますか?」
「わかりますね~」
「帰りは、何かお土産を
買う予定なんですか?」
という感じで話をします。
違いは、
敬語の崩し度合い。
行きの運転手さんは、
あいづちに「うん」を頻繁に使う。
帰りの運転手さんのあいづちは、
「はい」とか「ええ」などを使って、
決して「うん」は出てこない。
そして、質問の際には
くだけていても、
必ず「~か?」と、
「か?」を省略しないで
聞いてくれました。
行きの運転手さんは
近所のおじさんと
話をしている感じでした(笑)。
一方で、帰りの運転手さんは
お客様として扱ってくれている感じがして、
心地よく楽しかったです。
接客販売時には、
ガッチガチな敬語は使わなくて
いいと思っていますし、
楽しいときには
大きな口を開けて笑って
いいと思っています。
ですが、
”なれなれしい”と、
”親しみやすい”は別もの。
だからこそ、
どれだけ会話が盛り上がっても、
どれだけ関係が深まっても、
あいづちや、
語尾の選び方など、
お客様への敬意が伝わるポイントを
残しておくことは
大切なことだと学びました。
鈴木比砂江
お客様の心をつかみ、
売れるための具体的なポイントが届く!
メールレッスンはこちら