「いらっしゃいませ」の言い方 ポイントは?
お客様の”心が動く”
売れる接客コンサルタントの鈴木比砂江です。
「いらっしゃいませ」の言い方 ポイントは?
お店をまわっていると
『「いらっしゃいませ」って、どう言うのが正しいんですか?』
と聞かれることがあります。
私は何が正しい、間違っているというわけではなく、お店に合った言い方があるのではないかと思います。主に
「いらっしゃいませ」と言うスピードと語尾。
この2つの要素によってお店の雰囲気の伝わり方が変わります。
スピードで店内の時間の流れを伝えよう
例えば、ラーメン店と高級ブランド店を比較すると明らかに雰囲気の異なる2つのお店ですよね。
ここで店内の時間の流れ方に注目してみましょう。
ラーメン店は注文したらさっと出てきて、パッと食べて帰る、という方が多いでしょう。
一方、高級ブランド店では1つ1つの商品をゆっくり見て、スタッフとの会話を楽しんで、ゆっくり選んでというイメージではないでしょうか。
ラーメン店は”バタバタ”や”スピーディー”、
高級ブランド店は”ゆったり”や”じっくり”
という言葉が合うかもしれません。
だから、「いらっしゃいませ」もラーメン店であれば
早口めに言った方がスピード感が伝わり、高級ブランド店ではゆっくりめのテンポで言った方が優雅な印象になります。
語尾で価格感を伝えよう
続いて「いらっしゃいませ」の語尾を意識してみましょう。
最近は大半のお店が語尾をかなり伸ばした「いらっしゃいませーーー」が主流となっています。
多くのお客様は語尾を伸ばしたあいさつに聞きなれています。
そのため、価格が安価な商品を扱っている場合、語尾を少し伸ばして身近な印象を出す。
(長くするとダラけた印象になってしまいます)
また、高額な商品を扱っている場合は語尾を切ってメリハリ感を出す。
そうすることで、お店の雰囲気がより伝わるようになるでしょう。
「いらっしゃいませ」後の動き方にも注意しよう
実は、一生懸命 接客に向き合っているのに声をかけるとお客様が足早に離れてしまう方にはいくつかの共通点があります。
「いらっしゃいませ」の”後”の動き出すタイミングです。
高級ブランド店などゆったりとした雰囲気のお店の場合、お客様が離れてしまう方は「いらっしゃいませ」とあいさつした途端、
もしくは、「いらっしゃいませ」と言いながらお客様に向かっていきます。
そうすると、お客様からするとハンターに見つかったかのように
『逃げなくては!』
と思いたくなってしまいます。
一方で、接客につながりやすい方は、「いらっしゃいませ」のあと”即”お客様のもとへ向かうことはしません。
お客様のもとへ向かうまでに少しの『間』があります。
そうすることで、余裕を持っていることが伝わりますし、
お客様も
『店内をゆっくり見れそう』
と思えるので警戒心がほどけやすいです。
反対にラーメン店などスピーディーな雰囲気のお店の場合は、いらっしゃいませという言葉同様にスピーディーな動き出しが必要です。
お客様が順番待ちで並んでいるような場合に店員が「じっくり、ゆったり」した様子で行動していたらお客様は
「早くして!」
と思うのではないでしょうか?順番待ちが好きな人はいませんし、1秒でも早く自分の場合が来てほしいと思っています。
スピーディーな雰囲気のお店では、いらっしゃいませと同様にスピーディーな動きが必要ですね。
まとめ
接客に一生懸命に向き合うことは素晴らしいことです。
いらっしゃいませの言い方や、いらっしゃいませを言ったあとの動き方は小さなことだけれど、
大きな『差』の一つではないでしょうか。
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