優しい店長に起きやすい スタッフのやる気がなくなる関わり方
京都に向かう
新幹線の中で書いています。
先日、ある研修でのこと。
その研修は、
社歴や立場関係なく、
スタッフも店長も
若手もベテランも
みんな一緒に受講くださっていました。
そんな中、
グループ内で振り返りをしていると、
若手のスタッフの方たちが
「こうすればいいんだ~。
これ、使ってみます」とか、
「この言い回し、
すごくいいからやってみたいです」と、
言っていました。
すると、
聞いていた店長が
口を開きました。
「でも、私は
今のままでもいいと思う。
今のままでも十分だから!」
そう笑顔で
話し出しました。
それは、
決して
私のお届けしていることに
嫌悪感を持っている感じではありません。
それよりも、
『変わらなくたって、
あなたたちは十分素晴らしい!』と、
後輩スタッフたちを称賛している感じです。
その話を受けて、
若手スタッフたちは
どれだけ喜んでいたか。
実は、
イキイキするどころか、
どんどん表情が曇ってきて、
軽くうつむきながら
店長の話を聞いていたのです。
きっと、
店長にとっては
かわいくて、大切なスタッフたち。
だから、
今のままでも十分だよ!と、
伝えたかったのでしょう。
あとは、
何かをやってみて
『うまくいかなかったよ~』という
スタッフの姿を
見たくなかったのかもしれません。
でも、若手スタッフたちは
せっかく湧き上がってきた
『やってみよう!』を
つぶされてしまった感覚があったのでしょう。
私は
すごくもったいないなぁと
思いながら見ていました。
最近、現場の店長や先輩たちの中には
以前よりも、
とっても優しい方が増えています。
だから、
「今のままで十分
頑張ってくれているよ」と、
伝えている場面に出会うことは
今回だけではなく、
何度か遭遇しています。
でも、
育てる上での優しさって、
「変わらなくていいよ」とか、
「そんなのやらなくて
いいんじゃない?」と、
言うことではなく、
やってみたい!を応援して、
うまくいかなかったときに、
次はどうしたらいいかを
サポートすることではないかなと思います。
逆に、
どんな小さなことでも、
言い方は悪いですが、
たとえ くだらないことでも、
後輩スタッフから
「やってみたい!」が出てきた時に、
それを尊重して
「いいじゃん、やってみなよ」と、
応援することができれば、
そのスタッフは
前向きにチャレンジする姿勢が
育まれていくなぁと感じます。
後輩スタッフから
やってみたい!の芽が出ることは
そう多くないかもしれません。
だからこそ、
せっかく出た芽を
踏みつぶさないようにしたいですね。
鈴木比砂江
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